グリーンカードが終着点だと思っていた(それは大きな間違いであったという話)
ニューヨークで暮らして現在約8年。
8年という時の流れはとても短く感じるし、周りに在米歴10~20年余りの先輩が大勢いるので、大したアメリカ歴とも思っていないけれど、
日本の人にはたいてい『ずいぶん海外生活長いね!』と言われてしまうくらいの年月だということを、最近感じ始めている次第なのです。
20代前半で学生としてこの街に来て、大学院を卒業し、その後OPTを経て就職し、その間アメリカ人男性と恋愛結婚の末、グリーンカードを取得した。
学生時代はソーシャルナンバーを手に取ることが目標で、その後はビザが目標、そして最終地点はグリーンカード!って思ってた。(市民権取得にはそんなに興味が湧かず…)
まさに夢のグリーンカード。手にしたらアメリカ人と対等な土俵に立てるものだと思ってた。
これが大きな間違いだったのである。
いざグリーンカードを手にすると、今まで見えてこなかった『移民として、アメリカに永住するということ』の過酷さが一気に見える、見える。
社会保障を受けられるわけでもないのに、相変わらず高い税金(にっくきIRSとNYS....)や、高額の医療費といったお金の面もそうだけれど、簡単には病院にいけない等の不安が付きまとう。
ある程度の不便さには慣れてきたつもりだったけど、年齢って怖い、まだ若いとは言いつつも、身体に問題抱えた友達(おもに婦人系)を見ると、次は私かと不安になるばかり。
そして、グリーンカードがあるからといって自分がアメリカ人になるわけじゃない。
そんなことは分かっていたし、アメリカ人になりたいわけじゃないけど、旦那以外に家族もおらず、ただ歳を重ねていく状況に、将来的な『孤独』への恐怖が付きまとう。
これは近しい日本人の友人5、6人が一気に完全帰国した現状も理由だったし、アメリカに住めば住むほど『自分は日本人だな』と自覚することが増えてきたからだと思う。
一生この国にいるという自覚芽生えないなら、アメリカにいる必要はないんじゃないかな、って思えて来た。
アメリカ来るときもそうだったけど『やるならやらねば』精神で帰国を計画しなければいつまでもダラダラとここにいることになる!と自分を奮い立たせ、2019年には本帰国を目指すようになりました。
残り1年ないかもしれないアメリカ生活のことを、大好きなブルックリン(主に自分が住むパークスロープ周辺)のことを、ここに少しづつ残してみようかなと思い立ちました。
のんびりペースで。