きほんブルックリン

2019年日本への本帰国を目指しながら、大好きなブルックリンのこと日々の生活を徒然。

慣れないファーストフードに行って怒りに震えている話

ここ数年多少食べるものにはちょっぴりこだわりを持って生きてきました。

あくまで自分を追い詰めない程度にゆる~くやることがまず第一のお約束で、そんな自分のゆる〜い信条をあげるとこんな感じ。

1.材料は出来るだけファーマーズマーケットで購入、出来たらオーガニック
2.大量生産のファーストフード店には行かない(美味しくないから)
3.外食では、2の点以外は、そんなにこだわらない。(なんでも食べる)
4.コーラなどのソーダ類は飲まない(自家製ジンジャエールとか、人工甘味料の入っていないものだったらたまーに飲む)

 
(これだけでも、見る人から見たらめんどくさい人間なのでしょうか・・・笑)


ただ、2の点に関しては野球場など、それしか選択肢なかったら食べますし、フレキシブルに対応しているつもりです!たまにはお菓子を食べたり、MSG満載!?と言われるチャイナタウン激安ラーメンとかはたまに行きますし、とにかく俗に言うファーストフードでなければ利用しております。

『出来るだけ』

というのが自分の中では大事なポイントです。

そもそも究極のビーガンの方々や、あれはダメ、これはダメという偏食の方たちが飲み会とか、大勢の場にいると面倒じゃないですか。(ビーガンの方々すみません・・・)
そうゆう人にはなりたくなかった、でも健康には気を使いたいというジレンマ笑

そんな健康オタクな私が、同僚に誘われChick fil A(チックフィレもしくは、チックフィレイ)というアメリカ全土でチェーン展開をしているファーストフード店に行ってきました。

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同僚(ジャンクフード大好きアメリカ人)曰く『マックやウェンディーズとは比べ物にならないくらい美味しいファーストフード』とのこと。何故なら店舗で作っており、フレッシュだから!と彼は力説するのです。
要は最近日本にも入ったシェイクシャックや、西海岸だけで展開しているインアンドアウトバーガーのような位置付けらしいです。

そこまで言うなら食べてやろう!と割と期待して行き、メニューの中からスパイシーチキンサンドイッチを選びました。(ポテト付き)

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結論から単純に言おう!
『とても脂っこく、ただのファーストフードである!』と!

私的にファーストフードって、美味しいか美味しくないかの議論をする次元にすら至っていなのですよ、まずフライドチキンの油がバンズに染みてぺちゃ~ってなってるし、塩気と人口の味が強くて肉や野菜本来の味がなーんにもしない・・・まあでもこれがファーストフードですよね、そんなことは私は分かっているのです。

 

ファーストフードを美味しいと思ってやまない人たち

ただ私が憤りを感じるのは、

これをファーストフードとして美味しいと称するのではなく、サンドイッチとして美味しいと言っている味音痴の多いこと!!!


チックフィレを
『すごく美味しいわけじゃないけど、マックやケンタッキーに比べたら、ファーストフードのレベルで言うなら美味しいほう』と発言する方→同感はしませんが、理解はできる発言。
『とても美味しい!肉感もしっかりあるしジューシー!!(パックされた)ソースが激ウマ!!』と発言する方→お前は味音痴なのか?あるいは日本人で、日本未入荷ブランドだから自分に美味しいと言い聞かせて、アメリカぶりたいだけでは無いのか?
そして味音痴なら、味音痴って自覚して発言してほしい!
グルメ気取ってのファーストフード美味しい発言はどうかと。(主にグルメブログでファーストフードを紹介している人達に怒りが向いている笑)

 

グルメな街ニューヨークでそりゃないでしょ

チックフィレ大好き―!ファーストフードウマ―って発言が、食のチョイスが少ない=食レベルの低いアメリカの田舎在住のひとの発言ならまだわかるんですよ。でも、

食のチョイスが多様なニューヨークで、

ファーストフードウマ―!な発言が許されるのは学生までであっておくれ!!

あるいは、『自分はグルメな人間だけど、あえてのファーストフード。なぜなら・・・』というこだわりがあるのであればむしろ知りたいし、そうゆう論争は大歓迎。

そもそも、たいていファーストフードうまー発言をしちゃう人って基本的に食にこだわりが無い人や、自分でこだわった料理をしない人だと私は思っている(偏見)

"New Yorkers going out for an average of 2.7 dinners a week, that adds up to about $131 per week and over $500 per month."

www.zagat.com

2013年のZagatの調査では、ニューヨーカーは週の2-3日は夕食を外食ですませ、約$131/週、もしくは月に$500以上を外食の食費に費やしているとのこと。もちろん私はこんな金額を平均的に食費に費やしてはいませんが(費やせません!)、これだけ平均的に多くの金額を食費に費やしている=舌が肥えているということなのではありませんか?
少なくとも他のアメリカの州(SFやLA等一部の都市を除く)とは比べ物にならないほど高いと思います。


そんなグルメなこの街で、チックフィレを美味しいと発言することは全く持ってナンセンスであり、せっかく(安くても)もっと美味しいものがあるのだから、ファーストフードに行くなんてダサすぎるよ!!!ってことが言いたいのです。

しかも会社理念もイケてない

Chick fil A行ってお腹壊したわ発言をアメリカ人友人2人に伝えたところ、1人からは『ゲイから天罰くだったね』と言われ、またある人からは『クレイジークリスチャンの洗礼受けてるじゃん』と茶化されました。

どうゆうことか説明しますと、まずゲイの件については、2012年にチックフィレのCEOが同性婚を否定する発言=アンチゲイ発言をしたことで炎上し、全米各地で同性愛団体によるチックフィレ不買運動が行われました。下記が問題のCEOの発言。

We are very much supportive of the family -- the biblical definition of the family unit. We are a family-owned business, a family-led business, and we are married to our first wives. We give God thanks for that.

「私たちは家族をとても重視する企業です。家族とは聖書で教えられている通りの(=男女の夫婦による)家族のことを指しています」

"I pray God’s mercy on our generation that has such a prideful, arrogant attitude that thinks we have the audacity to redefine what marriage is all about. "

「私たちは本来あるべき結婚意味を再定義しようとしている。この誇り高くも大胆な姿勢に神の慈悲があらんことを私は祈っています。」

(ちなみに2018年現在も、同社はアンチゲイ団体に約140万ドル(≒約1億6千万円)の寄付金を寄付しています。)


なぜ彼がここまでアンチゲイなのかというと、彼が南部バプテスト連盟の敬虔なクリスチャンであることが根底にあります。ちなみに南部バプテスト連盟は同性婚反対、中絶反対、公立学校への礼拝堂の設置、反家族的だと判断されるウォルトディズニーの映画のボイコット等、クリスチャンの中でもな〜かなかエクストリームな保守派キリスト教のため、リベラルであるニューヨーカーからはクレイジークリスチャンの団体と言われちゃうわけですね。

そしてチックフィレは全店舗で、安息日である日曜日を定休日としています。さらには、布教用の教材を店で配布するなど、飲食店でありつつも、なかなかの姿勢で宗教色の強さを見せています。

美味しければ宗教じみてようが全然良いんですけど、そもそも美味しくないし、アンチゲイの理念を掲げる団体が運営するものをあまり応援したくはない。。。

美味しくない+残念な会社理念+体調を崩されるというフルボッコ

 私は普段ファーストフードを食べないせいか、食べ終わって数時間後頭痛と腹痛に襲われてしまいました。(たぶん塩分とか油が良くなかったのかな)
そしてこれは初めての経験だったのですが、食べて30分後くらいからずっと舌がピリピリというか、ぼわーんというか、麻痺みたいな感覚に陥るんです。
これが俗に言う添加物ピリピリなのでしょうか!?

『添加物食べると舌がピリピリする』というナチュラリストの発言を、頭のおかしい行き過ぎた健康オタクの発言と思っていたのですが(失礼)気づいたら自分が頭のおかしい行き過ぎた健康オタクになっていましたよ!!!

身体は正直と言うべきか、、、はたまた思い込みか、、真偽のところは分かりませんが、ここ数年続けた食生活のおかげで、数年ぶりのファーストフード食品には耐えられない身体になっているのではと思わされた一件でした。

まあ、普通の人はお腹壊すことはないと思います。

 

それでも、ニューヨークにいるひとにはもう少しこだわりを持って、食べるものの選択をしてもらいたいなあとお節介ながら思った一件なのでした。