窯で調理された料理はこんなにも美味しいFreek's Mill@ゴーワヌス
ゴーワヌスエリアはもともと工場エリアで、今も倉庫が立ち並んでいます。中でもゴーワヌス運河は『全米一汚染された運河』とも呼ばれ、その悪名で有名・・・
しかーし!そんなエリアにも倉庫を改装した大きなバーやBBQ屋さんなど、イマドキなレストランが点在します。
Little FieldやThe Bell Houseなどのライブハウスなどもチラホラあって、ここ五年くらい『次はゴーワヌスが来る!』と言われているのですが、イマイチ爆発的な人気にも繋がらない場所・・・笑(レッドフックもそんな感じ・・・)
でも、そんなゆる~い場所に、こだわりのある店が点在するところが、まさにサウスブルックリンの魅力。
今日はそんなゴーワヌスより素敵なレストラン、Freek’s Millをご紹介。
Freek's Millという名前は、もともと18世紀にゴーワヌスで農業が盛んだったころに実在したMill=粉挽き機の名前だそうです。粉挽き機と言っても、電気も無い時代ですから、水車からの水力を使っての機械であり、かなり大がかりな物だったということが伺えます。
1700年にゴワーヌスに実際に存在したFreeke's Mill。こんなのどかな風景が広がっていたのですね。
『Freek's Millと言う名前には、食べるものの産地や、加工場のことまでも人々が知っていた、そんな時代への想いが込められている。』
と、レストランは語ります。
季節によって頻繁にメニューも変えているようですし、オーナーの素材へのこだわりが伺えます。
このレストランの特徴は何といっても窯。窯で調理された食材は、ガスで調理されたものとは違う、なんとも温かい味に仕上がります。
Freek's MillオフィシャルInstagramから。後方に見えるのが大きな窯。
そして何よりも特筆すべきは、窯の前に並ぶカウンター席!ここにきたらカウンター席を選ぶべし!
キッチンという戦場で、次から次へと芸術品が生み出される様を臨場感たっぷりで見ることができます。
(ついでに自分が注文していない料理も見れて満足感も数倍◎)
さて今回注文したものからいくつか・・・
キャロットカルパッチョ
新鮮な人参をうす~くスライスしてあり、下にはハニーで味付けされたマスカルポーネソースが。
ローストオイスター
根セロリのピクルスと八角の香りが香ばしい一品。
ローストサーモン
自家製レモングラスキムチとハラペーニョアイオリソースと共に。
このキムチ、水キムチのようで美味しかったー!こうゆうアジア食材を使ってもアジア料理にならずニューアメリカンに仕上げるレシピ、大好きです。
とまあ、どれも非常に美しく、美味な逸品ばかりで舌鼓を打っていたのですが、最後に頼んだデザートがこれまた驚かされる逸品で。
”ルバーブチーズケーキ”とメニューに書いてあり、出てきたものがこちら。
夫婦二人で一瞬『!?』ってなりました笑
いや、全然良いんですよ?でも『ケーキ』って言われてこれが出てくると若干びっくりしますよね。
お味の方は、言わずもがな美味。ムースとレアチーズケーキの中間って感じです。
しかも今改めてメニューを見て気づいたんですけど、チーズはゴートチーズでした。でもゴートチーズくさくなくて、ゴートチーズだってこと忘れるくらい。
ルバーブの酸味と濃厚なチーズがほどよくマッチして、大変おいしゅうございました。
たまのご褒美レストランにいかがでしょうか。
※そうそう、筆者は最近あまり飲まなくなってしまったので今回は触れませんでしたが、ここはカクテルも独創的で大変美味しいものが揃っておりますので是非。。
Freek's Mill
285 Nevins Street, Brooklyn, NY 11217
718.852.3000