きほんブルックリン

2019年日本への本帰国を目指しながら、大好きなブルックリンのこと日々の生活を徒然。

本帰国への試練

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ブログのタイトルにもあるように、私は2019年に本帰国を目指しています。
そんな2019年の上半期ももう終盤。
残すところ半年で2020年を迎えようとしています。(は、、早い・・・)

せめて出来る限りサウスブルックリンの魅力をたくさん書いてこの地を去ろうと思うのですが相変わらずの遅筆で、ダメですね。頑張ります。

先日、いよいよ本格的に私の本帰国に関して夫と話す機会がありました。

以前から『2019年には日本へ本帰国したい』と私からは述べていたのですが、夫の中で現実味がなかったようで『今はその話はしたくない』などと言われ本格的な話し合いの機会を設けることが出来ませんでした。

夫は、私が帰国したい理由を、仕事や生活から来る一時的な疲労と考えていたようで『いつもの発作のようなもの』『一回短期帰国したらまた帰ってくる』と捉えていたのかもしれません。(短期帰国については今でもそう願っているところはあると思います。)
自分としては日本での新しい仕事の話の関係もあり、秋頃に本帰国することになりそうだと考えていましたので、もういい加減本格的に話さないといけないとは思っていたタイミングでの話し合いの機会でした。こうゆうことは突然にやってきます。
どうして本帰国をしたいのか、いくつかの点を述べました。

・ニューヨークは大好きだし楽しい街だが、ずっとここに住むことが想像できない
・子供が欲しいが、子供をアメリカで育てたら、自分はアメリカで一生を過ごす覚悟を決める必要があると思う。その覚悟がどうしてもつかない
・日本とアメリカを行き来する渡航費が年々嵩んでいくのが経済的でない
・両親の老後の面倒を見れるのが自分しかいない
・自分のアメリカでの老後が不安(日本での老後も不安かw)

うちの夫婦、仲は良いんですよ。愛とかあんまり簡単に言いたくないですけど、助け合って生きてますし、こうゆうのが夫婦なんだろうなと思うことはあります。

上記の点だけ述べるとすごく形式的で、結局これらのことを乗り越えられないって『愛してないからだよ』とか言う人がたまにいるんですけど、まあそう言われればそれまでとしか良いようがないですが、いや、愛だけで幸せになれると思うなよ?といわせていただきたい笑

夫は私の意見に甚だ同意で、とくに討論になることもなく、『新しいライフステージに向かいたいんだね』と一言。私は言及できませんでしたが、夫は子供願望はあまりないのかもしれません。私が望んだら子を持つことには反対ではなさそうですが、私のように絶対子供ほしい!というわけではなさそうです。

二人で日本に行くという案も、以前から会話にあがることはありましたが、今回『僕も一人っ子で母親一人しかいないから、正直(日本に行くことは)難しいと思う』と、はじめて『NO』の意思表示をされました。

これは、正直すこしショックでした。

なかなか自分で決心をしないような人なので。気持ちはわかります。結局お互い他国に骨を埋めるということが出来なくて、私たちうまくいかないみたいです。
結婚というのは、人間同士の相性が良くても将来設計や自分の背景などでソリが合わず破綻することがあるのだと、改めて感じました。本当難しいものだ。

まあ、最終的にこうなることはなんとなく予想はしていたので、あとは残り約3−4ヶ月、どうやって過ごすか。最後だから仲良く過ごすのか(というかこの数年間仲悪かったことすらほとんど無かったのですけど)、どっちにしろ最後の1ヶ月とか引越し準備をはじめてからが、本当に辛い毎日になりそうです。

でも、こればっかりは自分が決めたことなので、なんとかやりきるしかないですね。

 

はーーーー!国際結婚は本当簡単じゃないなあ!

窯で調理された料理はこんなにも美味しいFreek's Mill@ゴーワヌス

ゴーワヌスエリアはもともと工場エリアで、今も倉庫が立ち並んでいます。中でもゴーワヌス運河は『全米一汚染された運河』とも呼ばれ、その悪名で有名・・・

しかーし!そんなエリアにも倉庫を改装した大きなバーやBBQ屋さんなど、イマドキなレストランが点在します。
Little FieldThe Bell Houseなどのライブハウスなどもチラホラあって、ここ五年くらい『次はゴーワヌスが来る!』と言われているのですが、イマイチ爆発的な人気にも繋がらない場所・・・笑(レッドフックもそんな感じ・・・)

でも、そんなゆる~い場所に、こだわりのある店が点在するところが、まさにサウスブルックリンの魅力。
今日はそんなゴーワヌスより素敵なレストラン、Freek’s Millをご紹介。


Freek's Millという名前は、もともと18世紀にゴーワヌスで農業が盛んだったころに実在したMill=粉挽き機の名前だそうです。粉挽き機と言っても、電気も無い時代ですから、水車からの水力を使っての機械であり、かなり大がかりな物だったということが伺えます。

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1700年にゴワーヌスに実際に存在したFreeke's Mill。こんなのどかな風景が広がっていたのですね。

『Freek's Millと言う名前には、食べるものの産地や、加工場のことまでも人々が知っていた、そんな時代への想いが込められている。』
と、レストランは語ります
季節によって頻繁にメニューも変えているようですし、オーナーの素材へのこだわりが伺えます。

 

このレストランの特徴は何といっても窯。窯で調理された食材は、ガスで調理されたものとは違う、なんとも温かい味に仕上がります。

 

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Freek's MillオフィシャルInstagramから。後方に見えるのが大きな窯。

そして何よりも特筆すべきは、窯の前に並ぶカウンター席!ここにきたらカウンター席を選ぶべし!
キッチンという戦場で、次から次へと芸術品が生み出される様を臨場感たっぷりで見ることができます。 
(ついでに自分が注文していない料理も見れて満足感も数倍◎)

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さて今回注文したものからいくつか・・・

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キャロットカルパッチョ
新鮮な人参をうす~くスライスしてあり、下にはハニーで味付けされたマスカルポーネソースが。

 

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ローストオイスター
根セロリのピクルスと八角の香りが香ばしい一品。

 

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ローストサーモン
自家製レモングラスキムチとハラペーニョアイオリソースと共に。
このキムチ、水キムチのようで美味しかったー!こうゆうアジア食材を使ってもアジア料理にならずニューアメリカンに仕上げるレシピ、大好きです。

 

とまあ、どれも非常に美しく、美味な逸品ばかりで舌鼓を打っていたのですが、最後に頼んだデザートがこれまた驚かされる逸品で。

ルバーブチーズケーキ”とメニューに書いてあり、出てきたものがこちら。

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夫婦二人で一瞬『!?』ってなりました笑
いや、全然良いんですよ?でも『ケーキ』って言われてこれが出てくると若干びっくりしますよね。

お味の方は、言わずもがな美味。ムースとレアチーズケーキの中間って感じです。
しかも今改めてメニューを見て気づいたんですけど、チーズはゴートチーズでした。でもゴートチーズくさくなくて、ゴートチーズだってこと忘れるくらい。
ルバーブの酸味と濃厚なチーズがほどよくマッチして、大変おいしゅうございました。

 

たまのご褒美レストランにいかがでしょうか。
※そうそう、筆者は最近あまり飲まなくなってしまったので今回は触れませんでしたが、ここはカクテルも独創的で大変美味しいものが揃っておりますので是非。。

 

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Freek's Mill
285 Nevins Street, Brooklyn, NY 11217
718.852.3000

https://www.freeksmill.com/

 

おしゃれなインドレストランCorner Delhi @ Park Slope

ニューヨークには本格的なインドレストランがチラホラありますが、中でもオシャレで独創的なメニューを作り出しているヒップなインドレストラン巡りが私的大ブーム!

 

有名なところですと、高級店のIndian Accentや、人気店Babu Jiなど、この辺がお気に入りなんですが、我らがパークスロープにもいつのまにかそんなイマドキなインドレストランが出来ていました!その名もCorner Deliならぬ Corner "Delhi"

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Corner DeliとはNYCに多く点在するコンビニ的ポジションのなんでも屋さん。デリはまさにニューヨークの象徴。そんなコーナー”デリ”をインドの首都”デリー”と掛けてるダジャレです笑 粋でしょ!

 

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前菜はババガヌシュ(焼きナスを潰したもの)とプーリ(インド風揚げパン)
このババガヌシュとはもともと中東のレシピで、ピタパンなどと食べるのが通常ですが、マサラスパイスで味付けしてありインド風に。それをインドの揚げパンにディップして食べる。こうゆうクリエイティブで美味しいフュージョンが今のニューヨークっぽい。 

 

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メインはまずはサーグパニール(ほうれん草とカッテージチーズのカレー)をオーダー。インドレストランでは王道とも言えるサーグパニールですが、ここまでほうれん草がギュッ!と詰まったサーグパニールは初めて!とっても濃厚。

 

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そしてもう一つは海老のマラバールカレー(ココナッツベースのカレー)をオーダー。
エビが良い感じにタンドールされていて、シッポまでカリカリ食べられます♪
ココナッツが効いたクリーミーなカレーです。


今回オーダーしたものどれも美味しく大満足!ただ、辛いものバカの自分には辛さはちょーっと足りないけど、まあそれは私がバカなんで・・・
お店の雰囲気も可愛らしいのでデート使いにもピッタリかと。
素材やドリンクなどはローカルにこだわっているそうで、そうゆうローカル押しはまさにパークスロープらしい。ブルックリンプライドですね。

少し分かりずらい路地にあり隠れ家的お店です。流行りすぎてほしくもないけど、無くならないでほしいおススメのお店です。
バークレーセンターのすぐそばなので、バークレーセンターにコンサート等で来た時にも利用できると思います!

 

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Corner Delhi
447 Bergen Street, Brooklyn, NY, 11217
718.576.3056

https://cornerdelhibklyn.com/

アメリカの医療事情その② 高額の医療治療の巻

さて、前回はアメリカの医療事情をざっくりお話しました。


今回は、その後一体いくら薬代に掛かったのかというお話。
医者からは
・抗生物質ドキシサイクリン100mg(ニキビ用飲み薬)
・Soolantra(赤ら顔用塗り薬)
・Rhofade(赤ら顔用塗り薬)
・トレチノイン(ニキビ用塗り薬)
の4種類を処方されました。

驚愕すべきは下3種の塗り薬の元値なのです・・・

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Soolantraの元値$690.99(それが保険で$20)
Rholfadeは元値$625.99、Tretinoinは元値$317.90って


高い!高すぎる!!!

びっくりですよ。
いや、もう保険さまさま。まあこれが高すぎるってなったら、ジェネリックって手もあるんでしょうが、それにしても高すぎる…

保険が無かったらと思うとゾッとします。というか、保険(=ベネフィット)のためにフルタイムで会社で働いていると言っても過言じゃないです。

過去1年間、保険が出ない会社でフルタイム勤務し、自費で保険にも入らず生活していたことがあるのですが、その当時は、今考えれば精神的にめちゃくちゃ不安定になっていました。
ニキビが出来ても皮膚科にも行けないし、給与は低いし、なんだか不安だし、自分を社会の最底辺だと思うし、気づくとなんか泣いていたりしましたね笑

仕事自体は楽しくて、やりがいがとてもあったんですけど、どうしてもその宙ぶらりんな状態に耐え切れず転職をしました。社会保障って大事だなあって思いましたね。

フリーランスで働く人とか、自分で保険を契約したりするのって本当大変だと思います。

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アメリカ人の保険平均額を見てみると上記のようになるらしいですが、
正直もっとみなさん高い保険プランに入っている気がする・・・(もちろん地域や年齢によってプラン額はまちまちになるため、上記の平均はあまりにおおざっぱな平均になりますが)

数年前に調べたときに、最低月$700-$1000くらいの保険であれば手堅く、使える保険に入れるなという印象がありました。逆に$400とか安い保険であればあるほどカバー率や受けられるサービスが限られているため、 『こりゃ入ってもろくに意味ないな・・・』という印象を受けました、あくまで雑感ですが…

会社に入っていればだいたい自己負担3、4割で、あとは会社が負担してくれたり。うちの旦那の会社は100%会社が負担してくれて(しかも歯の保険付きで!)、まあうらやましい限り・・・

とまあ、職場を選ぶ際に給与以外のベネフィットはアメリカで重要なチェック項目になるということを改めて感じた一件でした。

<おまけ>
こんな面白い記事もありましたのでぜひ。


 

アメリカの医療事情 皮膚科編 その①

今回はアメリカの医療事情、そして私が今悩んでいる赤ら顔の症状、治療について何回かに分けてお話ししたいと思います。
私は25歳を過ぎたころからお肌の調子が激悪で、ニキビや吹き出物を繰り返しています。

更にここ数年はニキビ跡のせいか、赤ら顔がひどくなって、寒い日に朝出社したりすると『顔、真っ赤だけど大丈夫・・・?』(こうゆうことを節操無く聞いてくるのは、たいていオヤジ上司なのは何故なのか…)と言われたり、赤ら顔は日に日に悪化しているようでした。

 

医者探しから

病院探しアプリZocdocで自分の保険が使える皮膚科医探しをし、病院を予約。
皮膚科っていつでも予約がいっぱいの傾向にあり、人気の先生はたいてい2週間待ちなんてこともザラ…

逆に予約があまりに埋まっていない先生は、Zocdocでレビューが良くても、別のサイトでレビューを見るとレビューが悪かったりするので医者選びは慎重に。私はZocdoc,Yelp,Google Reviewなどのレビューを照らし合わせて先生を決めました。

医者選びで気を付けた点は下記
自分の保険適応+通いやすいロケーション+予約を取りやすい+出来たら土曜日も診察している+レビューがそこそこ良い

  

診察

最近は診察フォームがメールで事前に送られてきたりアプリで記入出来るので、先に診断フォーム記入しておくと良いですよ!(アメリカの診察フォームは日本に比べて凄く長い。)
ちなみに今回は診察フォームを既にネットで提出しても、15分ほどの待ち時間発生。
こっちの病院、どこも待ち時間が絶対発生しませんか?いったい何のための予約なのか…

病院に行くときは次の予定まで、時間に余裕をもって行くが吉。

 

名前が呼ばれて診察室に入るとまずアシスタント(ナースプラクティショナーかな?)に症状を聞かれ、過去の服薬歴などを答えていきます。

これもアメリカの病院スタイルですよね、入ってすぐ担当医にご対面できるわけでは無いという。

 

で、アシスタントが担当医に症状を報告して、担当医はある程度患者の症状を理解した上で患者の診断を始める。

 

先生は若め、30代後半?のインド系の男性医。肌はきれいですが、明らかにボトックスで肌ぱつーん!ザ・美容整形!って感じじゃないので好感が持てました。

  

てっきりレーザー治療でも進められるかもと覚悟して、でも赤ら顔が治るなら$1000ー$2000ほどかけてレーザー治療しても良い!と意を決していたのですが、先生が進めた治療法は薬用クリームと抗生物質でした。これで治らないようならレーザー治療をしようと。

 

オーガニック信者、アンチ化学薬でここしばらく生きてきましたが、仕方なく抗生物質を飲むことに。皮膚科行くと結局のところ抗生物質を2か月ほど接種しろって言われますが、日本もそうなのでしょうか。

 

ここで注意ですが、アメリカのお医者さんて診察時に薬の説明(服用期間や量、飲み合わせ)を細かく行い、薬受け取り時の薬局では薬についてあまり説明されない!ということです。

薬局で細かい質問をしても『担当医はなんて言ってたの?』と返されたこともしばしば。説明が速い先生だと、大事な説明を聞き流してしまったり、忘れたりするので、私は先生にメモを書いてもらったり、自分でもメモを書いたりします。(録音してあとから聞くのも手かもしれません。)

強い薬にご注意!

先生からは、抗生物質ドキシサイクリン100mgを1日に2回接種せよと言われたので帰宅後いろいろリサーチしてみました。

 

日・米いろんなサイトをリサーチしましたが、どう考えてもアジア人で体の小さい(しかも普段化学系の薬を一切飲まない)私には多すぎる量。通常では100mgが一日の摂取量となっています。

 

先生に『私は抗生物質に繊細な身体なので、200mgから100mgに減らしても良いですか?』とテキストすると『辛いならそれでも良いよ~』って軽い返答…

 

結局私の自己診断かーーーい!

 

こうゆうこと本当多いのです。 セカンドオピニオンを探し回ったり、医者に診断されても自分で症状・対処についてリサーチしたり。
病院・先生まかせでは不安。もらった薬はすべてどんな薬か調べた上、自己判断して接種。おかげでいろんな薬品名とかに多少詳しくなって気がします笑

 

過去にも私は強い薬を処方され、副作用が生じ、別の先生に行ったところ『この薬は身長2mくらいの男性とか、スポーツ選手に処方するものだよ』と言われたことも。

 

健康ですら自己責任の国アメリカだと改めて思わされます

決して医者が適当ってだけではないのだと思います、アジア人や日本人の身体の繊細さの症例が無いのでは?と最近では思ったりも。

 

予約から、薬を手にするまで、医者ひとつ行くのも小さなストレスが・・・まあ、でも保険さまさまです。

長くなりましたので、驚愕の薬の価格についてはまた別のポストで書こうかと思います!

マンハッタンミッドタウンで初!朝活をした話

『朝活』

それは俗に言う『意識高い系』の人たちがする胡散臭い行動である。

物心ついたころから、(サブ)カルチャー満載、食べること飲むこと大好き、ザ・快楽主義というスタンスで生きてきたワタクシ・・・

自分が敬愛してきた寺山修二やボードレールは朝活なんて絶対行かない
中島らもみたいなダメな大人に憧れなきゃいけない。
三島由紀夫だったら朝トレーニングはしていたかもしれない、でも『朝活』と称して個性の無い人たちが自分の個性を見つけるために集うみたいな胡散臭いことはしていなかったはず。 

憧れの文豪たちみたいなスタンスで人生生きていたい!(かっこいいから!)

だが、私は負けた!信念に負けた、朝活に行ってしまった!
ああ、なんだか一番なりたくなかったダサい大人になっている気分。
しかたないよ、だって運動しないとアラサ―の体系はキープ出来ないんだもん・・・

でも運動系の朝活だから!カフェに朝行って勉強会~☆みたいなくだらないことをしていないからセーフ!

とまあ、朝活行くのに、つまらない脳内問答してなんとか自己を保っています。 

こんなにアンチ朝活人間が朝5時半に起床し、1時間かけてマンハッタンのスタジオに行き、朝7時から45分間スピンクラスの授業を受け、グリーンスムージー片手に会社へ出社してしまいました。
なんてキラキラなんだ・・・キラキラOLライフだ・・・ダサいダメ人間だー!

 

そんな私的ダメ人間告白体験レポをお届けさせて頂きます。

ポジティブアメリカ人に根負け

発端はアメリカ人友人の朝からスピンクラスに行こう!というシンプルな誘いでした。『朝は無理だよ~6時前なんて絶対起きれない~』と駄々こねてたら
『僕だって朝は起きたくないよ、寝たい。でも頑張って早起きして運動すると、すがすがしく形で一日をはじめられるんだよ、がんばれ。君なら出来る。だまされたと思って一緒にやろう
という、絵に描いたみたいなアメリカ人らしいゴリ押しを受け、渋々承諾。

『自分だって朝は得意じゃないけどやるんだ』という誘いに心を動かされてしまった。(ああ、単純すぎるわ。まるで詐欺にハマる人間。)

さて、朝6時。まだあたりは暗く、月が出てるーーー
朝早い飛行機乗ってどっか旅行に行くわけでもないのに何が悲しくてこんな暗い中出かけなきゃいけないの・・・
ただ不思議と高揚感とワクワクであまり眠くは無い。
朝活反対派ですけど、実はスピンクラス好きなんで、なんかもう既にアドレナリン出てる。

そもそもスピンクラスとは何ぞ?

簡単に言うと自転車のマシンに乗ってワークアウトするクラスです。
ですが、ただ自転車を漕ぐだけでは無く、コーチの絶妙なる掛け声のもとクラスが展開される。

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こんな笑顔でワークアウトできるほど生易しい運動量ではない

『もう少しで頂上が見えてきた、あと15秒だけ頑張ろう!そしたらゴールがみえる!』

とか、

『辛いのは皆同じ、感じてる。でもそれが明日の自分に繋がるんだ』

とか、それっぽいことを言われるんですけど

これがキツイワークアウト時(常に心拍数を上げながら45分間自転車をこぎまくる)にすごく効果的なんですっ!

で、ここまでがたいてい普通のスピンクラス。
ただ、私が今回行ったSWERVEというところではちょっと違う。

1.最先端マシン

 

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まずマシンが違う。ブルックリンのYMCAのものとは多分15世代くらい違う。っていうかどうやら自社商品。
YMCA(通称:Y)のマシンには電子表示など何もないけど、ここのにはペダルの速さ、重さ(レジスタンス)、現在コーチが指定する速さが電子パネルに全部表示されてある。 

 

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あと靴が専用の靴で、自転車にアタッチされるようになっていた。自分のスニーカーを持っていく必要なし。室内履きが統一されているので部屋が綺麗で良い。

2.爆音・クラブ感 

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SWERVE公式ホームページよりスタジオ内

Yのスピンクラスでもたしかに爆音で音楽は流れている。
でもスピーカーにも質ってもんがあり、SWERVEのスピーカーは段違いで質が良い。

音楽はアリアナグランデとか、もはや普段私が聞いたことの無いような、クソヒットチューンのクソDJリミックスが流れているのだが、ワークアウト中だと気にならない不思議。私の大嫌いなセンスの悪いIDMですら、この時ばかりはアリなのかなと思ってしまう。

照明も真っ暗くなったり、ライトを使ったり、3-4パターンはあったと思います。
Yではもちろん照明の操作など・・・無い。ただほんのり暗くなってるだけ。

3.グループ対戦型

これが一番面白い趣向だった。

まず、一人一人に”ポイント”があって、ポイントは速さやレジスタンスによって計算され、45分間の間に自転車を漕いで、自分のポイントをあげていく。

更にクラスルーム内の生徒がだいたい3つのグループ(赤・青・緑)に分かれていて、グループごとの総合ポイントがクラスルーム前方に常に表示されている。

要は、グループ対戦型になっており、一番ポイントを稼いだグループが勝ち!みたいな仕組みになっている。まあ、勝ったところで何もないんですけど笑

でもこれ、個人戦じゃなくてグループ戦ってところがキモで、『みんなが頑張ってるから、私も足をひっぱらないようにしなきゃ・・・』という連帯責任感が自分の頑張りを後押ししてくれる。 
あとインストラクターが頑張ってる人の名前を呼んで(自分は呼ばれなかったが)、応援してくれる!

『アンディ、いいね!その調子ー!』みたいな感じで。


後から聞いたら現時点で一番成績トップとか、負荷トップとかにご褒美的な感じで名前を呼んでくれるらしい。(さすがに男性陣に運動量が勝るわけないので、自分は一生呼ばれることないであろう。)

 

こうゆうクラブ風のスポーツジムが数年前から流行っていることは知っていたけど、たしかに流行るだけのことはある。というのが正直な感想。

ちなみに気になるお値段、今回は初回友人紹介で無料!その後しばらく2回$34というプロモ値段の紹介が何度か来てます。
ホームページを見ると月会員が一番お得で$56/月。あとは一回$34や、その他パッケージ価格もある様子。

既にジム行っている自分なので、会員にはならないだろうけど、プロモ価格が続くうちにあと数回行ってもいいかなーとは思うので、す、が、、
 

早朝5時起きはもうしたくない!!

 

朝起きるのは良いですが、正直その日一日全く頭働いてない。
朝にすべてを燃焼してしまい、一日仕事している間ずっとぼーっとしていましたよ。

自己肯定能力高い人には向いてる活動なんでしょうね。
『朝から活動している自分すばらしい!今日も頑張れる!』って自己暗示がやる気ブースアップに結び付くんだと思います。(私には無効果)

 

結論
スピンクラス自体は楽しく、かなり良い運動量で、ワークアウトに最適だが、何も朝5時半に起きてやることでは無い!

運動に慣れていない方は翌日、翌々日の筋肉痛にもご用心♪

 

SWERVE(ミッドタウン、フラットアイアン、アッパーイーストサイドと3か所あり)

https://www.swervefitness.com/

カマール・ウィリアムス Kamaal Williams@Le Poisson Rouge

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久しぶりにLPRにライブを見に行きました on March 9。
過去何度かLPRには来ているけど一番混んでたんじゃないか、土曜日だからかな。
奥のバーカンまで人があふれている。
客層は20代前半から40代くらいまで、いい感じ、圧倒的に男性の方が多い。

カップルで来ている客はたいてい女が連れて来られた感じで、女は我関せずって感じ。
(『土夜』ですね)

さて、本題のカマール・ウィリアムス公演ですけど『新生代UKジャズ』と謳われる彼ですけど率直な感想、ジャズというより、クラブミュージックルーツのほうがメインに感じました。
(ちなみに小生お恥ずかしながらライブ当日まで大して彼らの楽曲聞いていなかったような人間)

ミニマルで心地の良いプリミティブな音楽が続いて、フロアを揺らしていく。
構成はキーボード(シンセ)、ベース、ドラムの3人編成。
キーボードでのメロディは極端に少なく、非常にシンプルな演奏。
ディープハウスやNu discoなんかを彷彿させること多し。

ドラマーがビート刻みまくってるトラックがあって、そのトラック聞いているとき『さすがUKバンドだな』って思わされたのがリズムが完全にドラムンベースなんですよ。
人力ドラムンベース、しかもイギリス人による本場のドラムンにちょっと感動。
こないだのMETでフランス人キャストによる、フランスオペラ:カルメンを見たときもそうだったけど、本場の人間にその土地(ルーツ)の音楽をやられると説得力に感動してしまう。

ただ、ジャズアーティストって呼ぶのはちょっと違うんでないかーい?
って思ってしまうのは、カマール氏のソロラインがあまりに極端に少なくて、それが楽曲には合っているけど、彼は『ジャズキーボーディスト』ではないと思うから、そうなるとこのバンド自体も『ジャズ』って呼ぶのはなんとなく違う気がする・・・と思ってしまった。
これは完全に私の個人の価値観だけど、ジャズ(ビッグバンドでもビバップでもフリージャズでも)って、インプロヴィゼーションのコードやハーモニーで、プレイヤーがどう遊んでいるかっていうのを楽しんでいるところが少なくとも私にはあって。
カマール氏のプレイの楽しみ方は、そうゆうところでは無い別のところにあると個人的には感じました。

ジャズの要素をたくさん取り入れたクラブミュージック(バンド)

てのが一番しっくりくる。
聴かせてくれる、というより、踊らせてくれるし。

と、思ってたら柳樂光隆氏によるこんなツイートを見つけた。

ものすっごく同意なのである。
クラブジャズってジャンルが最早あるのかと思えば納得だし、その後の氏によるツイートも興味深い。

80年代以降(いわゆるセカンドサマーオブラブ以降)のUKアーティスト達が、多かれ少なかれUKクラブサウンドに影響を与えられているんだな。
改めてUKのクラブ=レイヴカルチャーは本国では大きなものだったのだと感じさせられた。
そしてその音楽を継承して出来たものが、ただのセカンドサマーオブラブリバイバルじゃないってところが良い。

ほんでもってご本人自身もこう発言している。

しかし、Wuは自分の音楽が “ジャズ” と呼ばれることに抵抗を感じている

「俺にとって、ジャズは20世紀初頭に生まれて1960年代後半に終わったものなんだよ。ジャズミュージシャンの中核に位置していた音楽はそれから進化したんだ。ファンク、ソウル、フュージョンにね」
「俺たちはグライムガラージブロークンビートドラムンベースハウスを聴きながら育ったんだ。俺たちの音楽には、ジャズという言葉だけでは片付けられない様々な要素が詰まっているのさ。俺は自分たちの音楽を、 “ロンドンの音楽" と呼んでいる。そうとしか表現しようがない」
引用元:Henry Wu:新世代UKジャズの体現者

ロンドン在住ミュージシャンに、これがロンドンの音楽と言われる信憑性の高さたるや。
あと、ジャズの定義に収まらないのは、ジャズとしての項目を満たしていないからではなく、ジャズ以外の要素が詰まっているからという解釈がポジティブで良いですね。


個人的にはDJ名義のHenry Wuのプレイを今度は見てみたい。カマール名義の演奏が洗練されててスマートな印象ならば、ヘンリー名義のDJはファンクやUKガラージなんかを混ぜつつ、センス良い中で踊らせてくれる感じが好き。
この辺のバランス感覚、”小洒落れてる”けど、ゴリゴリのクラブサウンドってバランスが新しいよね。

 

 


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